GROOMING GUIDE / 01
メンズメイクは、
どこまでやれば十分?
全部を覚える必要はありません。肌を整えるだけ、気になる1か所だけ、 日常の標準、きちんと見せる日、表現を楽しむ日。5段階から、 自分に必要なところまで選べば大丈夫です。
肌悩みが少なければ、LEVEL 0や1で止めても構いません。

THE FIVE LEVELS
必要なところで、止めていい。
レベルは上手・下手の順位ではありません。目的、時間、肌状態に合わせて、 今日の終了地点を決めるための目安です。
- LEVEL 0
塗る前を整える
メイクをしない日も、ここで止めて大丈夫です。
- 時間
- 2〜3分
- 内容
- 洗顔・保湿・UV・無色リップ
- LEVEL 1
1か所だけ補正する
クマ、赤み、青ひげなど、最も気になる場所だけ。
- 時間
- 1〜3分
- 内容
- コンシーラーなど1品
- LEVEL 2
日常はここまでで十分
DAILY STANDARD顔全体を整えつつ、元の肌や顔立ちは残します。
- 時間
- 5〜7分
- 内容
- 薄いベース・部分補正・眉・唇
- LEVEL 3
きちんと見せたい日
面談、会食、撮影など、仕上がりを保ちたい日に。
- 時間
- 8〜12分
- 内容
- 部分パウダー・控えめな目元
- LEVEL 4
服と一緒に表現する
義務ではなく、ファッションとして楽しむ段階です。
- 時間
- 15分〜
- 内容
- 色・陰影・アイメイク
LEVEL 3以降は、場面や好みで追加する選択肢です。
START FROM YOUR PURPOSE
まず、目的からレベルを選ぶ。
上のレベルほど偉いわけではありません。今日どこへ行くか、何を整えたいか、 何分使えるか。三つが決まれば、必要な工程も決まります。
LEVEL 1〜2
肌の色むらだけ整えたい
コンシーラー、または薄いベースから。LEVEL 2
仕事や普段の外出に使いたい
ベース、必要な部分補正、眉、唇で終了。LEVEL 3
会食や写真で整えて見せたい
崩れやすい場所と目元だけ追加。LEVEL 4
服と合わせて表現したい
色と陰影を足し、装い全体で考える。
MEN / WOMEN / INDIVIDUAL
女性向けメイクとの違いは、使える道具ではなく、入口の設計。
メンズメイクと女性向けメイクに、使ってよい化粧品の明確な境界はありません。 ベースで色を整え、眉や目、頬、唇を必要に応じて調整し、最後に落とす。 基本の考え方は共通です。
MEN'S BEGINNER GUIDES
補正を入口にすることが多い
国内のメンズ向け入門記事では、色むら、クマ、青ひげ、テカリ、眉の欠けなど、 気になる部分を目立ちにくくする方法から始める構成が多く見られます。 元の肌や顔立ちを残す「少量・部分使い」が、初めての人にも実行しやすいからです。
GENERAL MAKEUP GUIDES
色や立体感まで広く扱う
一般的なメイク記事では、補正に加え、アイシャドウ、アイライン、まつ毛、 チーク、ハイライト、リップなど、色や質感で印象を作る工程まで広く扱います。 ただし、これらを使うかどうかは性別ではなく、本人の目的で決められます。
LEVEL BY LEVEL
5段階を、実際の手順に落とす。
一度に買い揃えず、ひとつのレベルを数回試してから次へ進みます。
PREP
LEVEL 0 塗る前を整える
まず、やさしく洗い、肌質に合う保湿をします。日中に外へ出るなら日焼け止めを使い、 ひげを剃る人は肌のヒリつきが落ち着いてから次へ進みます。眉をとかし、唇の乾燥を 無色リップで整えるだけでも、身だしなみとして完結します。
- 洗顔後、タオルでこすらず水分を押さえる
- 保湿剤をなじませ、表面のべたつきが強ければ少し待つ
- 屋外では日焼け止めを製品表示に沿って使う
- 夜に落とす工程までを、一日のルーティンにする
ONE POINT
LEVEL 1 1か所だけ補正する
鏡を見て、最も気になるものを一つだけ選びます。クマや赤みならコンシーラー、 顔全体の色むらなら薄づきのBBやスキンティント、テカリだけなら部分用パウダー、 眉の欠けだけなら眉ペンシル。全部を同時に始める必要はありません。
- 指の甲などで量を減らしてから顔へ置く
- 隠したい場所の中央ではなく、周囲との境目をぼかす
- 鏡から一歩離れ、顔全体で違和感がないか確認する
DAILY
ここまでで十分
LEVEL 2 日常の標準を作る
薄いベースで顔全体の色差を小さくし、まだ気になる場所だけをコンシーラーで補います。 眉は毛流れを残して欠けだけを足し、唇は無色か肌になじむ薄い色で整えます。 パウダーは必須ではなく、額や鼻など崩れやすい場所だけで構いません。
- 01薄いベースを顔の中心から外へ、少量ずつ
- 02クマ、赤み、青ひげなど必要な場所だけ部分補正
- 03眉をとかし、空いている部分へ短い線を足す
- 04無色または薄い色のリップで乾燥を整える
SPF表示のあるBBや色付き下地も、薄く使うと試験時の塗布量に届かない場合があります。 日焼け止めを別工程として考え、BBだけで必ず代用できるとは考えません。
POLISHED
LEVEL 3 きちんと見せたい日に足す
面談、会食、写真撮影、長時間の外出では、LEVEL 2を厚くするのではなく、 崩れやすい場所へパウダーを足し、必要なら肌色に近いマットなベージュやブラウンを 目元へ薄く使います。正面だけでなく、窓際の自然光と横顔も確認します。
- Tゾーンへ薄くパウダーを置く
- 目元は一工程ずつ足し、左右を交互に確認する
- 出先では重ね塗りの前に、汗や皮脂を軽く押さえる
EXPRESSION
LEVEL 4 服と一緒に表現する
アイシャドウ、アイライン、マスカラ、チーク、ハイライト、陰影は、 足りないものを埋める義務ではありません。黒い服へ青みのある目元を合わせる、 光沢のある素材の日は肌のツヤを抑えるなど、装い全体の質感を編集する道具です。
- 服の色を一色だけ顔へ繰り返す
- 服が強い日は、顔の色数を減らす
- 写真では照明で色が変わるため、撮影前に画面でも確認する
BASIC ORDER
迷ったら、この順番だけ覚える。
基本は「整える → 守る → 薄くそろえる → 部分補正 → 眉と唇 → 夜に落とす」です。 肌トラブルの治療薬を使っている場合は、医師や薬剤師の指示を優先してください。
- 01
洗顔・ひげ剃り
熱すぎる湯や強い摩擦を避けます。ひげ剃り後に赤みが強ければ、無理に重ねません。
- 02
保湿
乾燥する頬と皮脂が出やすい額・鼻を同じ量にせず、自分の肌状態に合わせます。
- 03
日焼け止め
屋外では製品表示に従って使います。汗や水、長時間の外出では塗り直しも考えます。
- 04
薄いベース
頬や鼻周りなど顔の中心から始め、生え際、耳前、あご下の境目を薄くします。
- 05
コンシーラー
ベースの後にも残る色差だけ。広く塗らず、小さく置いて輪郭をぼかします。
- 06
必要ならパウダー
額、鼻、小鼻など動きや皮脂が気になる場所へ。頬全体への一律使用は不要です。
- 07
眉・任意の目元・唇
眉は欠けだけ。目元や頬はTPOに応じて足し、最後に唇を整えます。
- 08
夜に落とす
製品に合うクレンジングで落とし、こすらず洗ってから保湿します。
基本の順序は、米国皮膚科学会のスキンケアの順番、資生堂の初心者向けメンズメイクなどを参考にしました。
FOUR TECHNIQUES
厚くするより、境目を消す。
自然に見えるかどうかは、カバー力より量と境目で決まります。 最初から完成量を置かず、足りなければ少しずつ追加します。
01 / BASE
ベースは中心から外へ
両頬、鼻周り、額など色差が見えやすい中央から薄く伸ばします。 生え際、もみあげ、耳前、あご下は残った量でなじませると、首との線が目立ちにくくなります。
終了の目安鏡を腕一本分ほど離して見たとき、顔だけ一枚の膜に見えなければ十分です。
02 / CONCEALER
完全に消すより、色差を小さく
コンシーラーは、悩みの面積より少し小さく置きます。中央は触りすぎず、 外周だけを指やスポンジで押さえると、カバーした部分と肌の境目がなじみます。
終了の目安近くでは少し見えても、会話の距離で最初にそこへ目が行かなければ十分です。
03 / BROWS
線ではなく、毛を足す
まずスクリューブラシで毛流れを整えます。下側の欠けや眉尻へ、 短い線を一本ずつ置きます。眉頭は濃く囲まず、残った色を薄くぼかします。
終了の目安左右を同じ形にするより、濃さと高さの違和感が小さくなれば止めます。
04 / LIPS
色より先に、乾燥を整える
最初は無色リップで十分です。色を足すなら、唇だけが浮かない薄い色から。 輪郭をくっきり描くか、指でぼかすかは、服と場面に合わせます。
終了の目安縦じわや乾燥が目立ちにくくなり、ベースとの血色差が強すぎなければ完成です。
BY CONCERN
悩み別に、一番小さな修正から。
どの項目も「完全に消す」ことを目標にしません。周囲との違和感を小さくします。
青ひげ
青く見える場所だけ、肌色に合う補正色を薄く置く。
オレンジを全員の正解にしない。肌色、毛の濃さ、照明で適色は変わります。
目の下のクマ
目の際ではなく、影が最も濃く見える境目へ少量を置いて外へぼかす。
明るすぎる色で目の下全体を白く塗らない。
赤み・ニキビ跡
周囲と色差がある点だけを覆い、指や小さなスポンジで境目を押さえる。
凹凸まで完全に消そうとして重ね続けない。痛みや炎症が強い場合は治療を優先します。
テカリ
ティッシュで軽く押さえ、額・鼻など必要な場所だけにパウダーを足す。
乾燥しやすい頬まで一律に粉で覆わない。
乾燥・粉っぽさ
保湿後に少し時間を置き、薄く密着するベースを少量ずつ重ねる。
浮いた部分へパウダーを追加し続けない。まず余分な粉を落とします。
眉の欠け・左右差
毛流れをとかしてから、空いている場所へ毛を1本ずつ足すように描く。
眉頭から眉尻まで同じ濃さの輪郭線で囲まない。
3 / 5 / 10 MINUTES
時間から逆算する、3つの完成形。
時間が短いほど雑に全部を行うのではなく、行う工程そのものを減らします。
3 MIN
気になる1点だけ
- 保湿・日焼け止め
- クマや赤みを部分補正
- 眉をとかす
急ぐ日は、顔全体を塗るより一番気になる場所を小さく整えます。
5 MIN
日常の標準
- 薄いベース
- 必要箇所だけコンシーラー
- 眉の欠けを補う
- 無色または薄いリップ
ここがLEVEL 2。仕事、買い物、普段の外出なら、まずこの完成度で十分です。
10 MIN
会食・撮影の日
- LEVEL 2の工程
- Tゾーンだけパウダー
- ベージュ系の目元
- 出先用の直し道具
工程を増やすより、自然光で境目と左右差を確認する時間を取ります。
RECOVERY CLINIC
失敗したら、足す前に減らす。
多くの失敗は、さらに塗って隠すより、余分な量を取り、境目をぼかす方が直しやすくなります。
顔だけ白い
首へ同じ色を広げる前に、顔の外側を清潔なスポンジで押さえます。次回は首ではなく、顔の中央と首の中間に見える色を少量試します。
厚塗りに見える
湿らせたスポンジや何も付いていない面で軽く押さえます。悩みを完全に消すことより、肌の質感が残ることを優先します。
眉が強すぎる
スクリューブラシで眉頭から毛流れに沿ってとかし、余分な色を散らします。眉頭を薄く、眉尻を少しだけ明確にします。
パウダーで粉っぽい
ブラシで余分な粉を払い、手のひらで頬を軽く押さえます。次回は額と鼻など、必要な場所だけに限定します。
ひげにベースが付く
乾いたスポンジや綿棒で毛の表面を軽く拭い、毛の生える方向へなじませます。ひげ部分へ最初から多く置かないことが近道です。
室内ではよいのに外で違う
窓際の自然光、洗面所、スマートフォンの画面で一度ずつ確認します。照明が一つだけの場所で色を決めないようにします。

SMALL STARTER KIT
最初から全部、買わない。
まず自宅にある保湿剤と日焼け止めを確認します。次に、一番気になる悩みへ対応する1品。 顔全体を整えたいと思った段階で、薄いベース、眉道具、リップを加えます。
用品を確認するときは、使っているメイク用品と身だしなみのおすすめグッズもご覧ください。
- 1手持ちを確認
洗顔、保湿、UV、クレンジング。
- 2悩みへ1品
コンシーラー、薄いベース、パウダー、眉のいずれか。
- 3数回使って判断
色、乾燥、崩れ、落としやすさを確認してから追加。
FROM THIS SITE'S TOOLS
掲載中の道具を、レベルへ接続する。
商品名から選ぶのではなく、どの工程へ使うかを先に決めます。 おすすめ度、実物写真、購入履歴は別ページで確認できます。
使用中のディオール スノー UV ベースを見る
LEVEL 1〜2眉の欠けを補う使用中のシュウ ウエムラの眉ペンシルを見る
すべてのレベルその日のうちに落とす購入履歴にあるクレンジングを見る
LEVEL 3〜4目元の色を追加する使用中のディオールのアイパレットを見る
掲載品を一式購入する必要はありません。おすすめ度は運営者本人の使用評価であり、 すべての人への適合や肌トラブルが起きないことを保証するものではありません。
SKIN / UV / HYGIENE
落とすところまでが、メイクです。
記事は一般的な使い方を示すもので、皮膚疾患の診断や治療は行いません。
異常があれば中止する
赤み、腫れ、かゆみ、刺激、痛みなどが出た場合は使用をやめます。症状が続く、強い、目に異常がある場合は皮膚科や眼科へ相談してください。
ニキビ肌は表示を確認
ニキビができやすい人は、オイルフリー、ノンコメドジェニックなどの表示を選択肢にします。ただし、誰にもトラブルが起きない保証ではありません。
道具を共有しない
ブラシ、スポンジ、目元の道具を人と共有しません。ブラシは定期的に洗い、十分に乾かします。容器や製品表示の手入れ方法も確認します。
寝る前に落とす
目元を含め、その日のうちに落とします。強くこすらず、製品に合うクレンジングと洗顔を使い、洗った後は保湿します。
日焼け止めは必要量を意識
SPF値だけでなく、製品表示に沿った量と塗り直しを考えます。薄く使うBBや下地だけで十分と決めつけません。
治療中は指示を優先
湿疹、強い炎症、目の感染症、皮膚治療中などは、記事の一般論より医師・薬剤師・製品表示の指示を優先します。
FAQ
最初に迷いやすいこと。
製品ごとの使用方法は容器やメーカー表示を優先してください。
Q01女性用のコスメを使ってもいい?
使えます。性別表示だけでなく、色、質感、カバー力、肌質との相性、落としやすさで選びます。香りや容器の好みも、毎日使えるかを決める立派な条件です。
Q02BBクリームとファンデーションは何が違う?
一般にBBは日焼け止めや下地など複数の役割をまとめた設計が多く、ファンデーションは色と質感を整える選択肢が広い傾向です。ただし製品ごとに違うため、名称だけで判断せず表示を確認してください。
Q03毎日メイクしても大丈夫?
肌に合う製品を清潔に使い、その日のうちに落とすのが基本です。赤み、かゆみ、腫れ、痛みなどが出た場合は使用をやめ、続く場合は皮膚科へ相談してください。
Q04ひげは剃らないといけない?
いいえ。ひげを残す場合は、毛へベースが付着しないよう生えている方向へ薄くなじませ、肌との境目だけ整えます。ひげをデザインの一部として残す選択もあります。
Q05メイクしていると分からない方が正解?
正解は一つではありません。自然に整える日も、色を見せる日も選べます。本人が目指す印象と服装、場所に合っているかを基準にします。
Q06最初に何を買えばいい?
悩みが一つなら対応する1品から。全体を整えたい場合は、薄いベース、部分用コンシーラー、眉道具、無色リップの順で検討すると、使わない物を増やしにくくなります。
参考にした資料(2026年9月13日時点)
参考にした資料
レベル分け自体は、以下の入門記事と安全情報を比較して作ったこのサイトの目安です。 商品や性別による必須工程を定める医学的基準ではありません。
YOUR STOPPING POINT
LEVEL 2で止めてもいい。
LEVEL 0へ戻ってもいい。
メンズメイクは、毎日同じ完成度を守る規則ではありません。肌の状態、使える時間、 服装、会う相手に合わせ、必要な工程だけを選ぶ技術です。最初の一歩は、 顔全部を変えることではなく、一番気になる場所へ少量だけ使うことから始められます。
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